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2023年夏合宿Day4(長野)

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午前4時。朝日はまだ顔を出しておらず、辺りは静寂に包まれる中、僕と同期Y(Khodaa Bloom)は諏訪湖を目指し2人、ただひたすらにペダルを踏んでいた。

皆さんごきげんよう。

今年度Nogleis Racing Teamに加入しました。13期S(Merida)です!どうぞお見知りおきを...。

前回に引き続き、2023年8月4〜7日にかけて長野県で行われた夏合宿の4日目の様子をお伝えしていきます。........。

とはいえ、冒頭の文面でお気づきの方もいるかもしれませんが、Nogleis夏合宿全体の4日目ではございません我ら13期、2名による行き当たりばったり、破天荒なライドの様子をお届けします。

僕はロードバイクに出会ってから、初めての遠出&合宿でとてもワクワクしていました。初日、岡谷駅に集合とのことで自転車を分解して、輪行しなければならない...。

その時なぜか僕はこう考えたんです。

自転車に乗ることが主旨の合宿、電車に頼らず己の脚で走りきれば 

倍楽しめるのではないかと...。

僕の夏合宿は前日の丑三つ時から始まります。前方5m程しか見えない闇と化す道志みち。鹿や猪、猿とすれ違いながら駆け上がります。やがて僕の背中を押すが如くお天道様が顔を出し山梨県へ。その後、せっかくだからと富士五湖(山中湖、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖)を堪能。長野県諏訪市へと駒を進めました。





合宿最終日。塩尻で解散後 諏訪湖方面へ。軽井沢を回って群馬県安中市で1泊する。これが計画の概要です。



そんな挑戦に賛同した同期Y(Khodaa Bloom)と計画したルート。合宿をひと足先に離脱する未来がやってくるとは思いもしませんでした。

その計画を前日のミーティングで話したところI(Eddy Merckx) さんからこんなアドバイスが...。

ルートにある和田峠は急勾配で荒れた道、しかも軽井沢から群馬に抜けるところの碓氷峠は街灯が全く無く、日が暮れる前に通らないと危険すぎる。合宿最終日は早朝に宿を出た方が良いとのことでした。

我々2人はその瞬間、無謀な計画であることを痛感した次第です...。

合宿4日目の朝。日の出前に我々2人は出発!国道19号をひたすら走ります。早い時間帯だからか車はまったくおらず、快適です。

徐々に陽の光が山間から差し込み、視界が鮮明になった時、少しの高揚とタイムリミット(日没)が脳裏をよぎりました。



スタートから20km。本来は皆んなで来る予定だった奈良井宿でパシャリ!写真を撮るだけでのんびりはできませんが、観光は欠かしません。気持ち的にも...。

こまめに休憩を取りつつ難所である和田峠へと歩みを進めます。和田峠へ続く道の手前にある「湖北トンネル」。ダンプなど大型車両が次々と通る歩道がないトンネルです。加えて工事中、片側通行となっていて自転車が通ることは見るからに無理‼︎

どうしようか、迂回ルートを詮索していたその時でした。

真横に止まる一台の車。

ウィーンと助席側の窓が開きおじさんがこう言ったのです。

「和田峠向かってんか?そしたら通行止めになってる右車線通っちゃっていいよ〜。」  

     

         

「あざっす‼︎

     ↑心からの叫び

ビュンビュンと車が左側を通る中、ゆっくりと右車線を走ります。日本にいるのに変な気分。



トンネルを抜けたあとも工事の影響で通行規制をしているためか車はまばらでした。

足を止める場所がほとんどなく、もちろんコンビニもありません。登り残り半分ほどの地点。もう水も補給食も我々2人は無くなっていました。

ザー

   ザー 

       ザー

勢いよく流れる水の音が⁉︎

大通り...。国道の脇。

そこには水が‼︎



背に腹は変えられない。排水ではない雰囲気なので大丈夫だろうと、ありがたく頂戴します🙏

ずーーーと続く登り坂。和田峠の看板はどこにあるんだろうか...。ぜひ写真に収めたい。などといったように会話を弾ませ、気を紛らわしながら登ります。


この勾配が伝わるといいな〜。

傾斜が少し落ち着いたところで、少し休憩。

残りの距離数とコンビニを探すためY(Khodaa Bloom)がマップを開き調べます。

Y「今マップ見てんだけど...。和田峠通りすぎてない?看板見逃したのかな...。」

!?

気分爽快で走り出します。間も無くして、傾斜がくだりへと変わります。ダウンヒルだ〜‼︎ 高揚感で満ちた中、お腹からはグゥ〜グゥ〜と抗議の声が...。


塩味が体に染みる〜

次の難所碓氷峠目指します。軽井沢までの道のりも長く、永遠と思えるほどに続きます。

茜色に染まる空が我々を包み込み、ガラスの靴を忘れる心境です。

日暮一歩手前。なんとか時間前に碓氷峠に。

トンネルのように生い茂る木々。緑色に色づき湿り気のある路面。折れた枝があちこちに散らばり、ダウンヒルを楽しむどころではありませんでした。


碓氷峠はもともと電車が通っていて、勾配が原因で廃線になったとか...。(諸説あり)


残りは20kmほど。日は傾き、薄暗くなる中国道18号を走ります。大きな通りですがアップダウンが細かく繰り返す厄介さを兼ね備えている道です。

次々と右側を抜けて行く車。風切り音が耳元に何度も何度もやってきます。

ビュンビュン

   ビュンビュン

      ビュンビュン カチカチ

               ギュンッ‼︎

先頭を走る僕の右側をY (Khodaa Bloom)がスーと追い越し、車の流れに乗り前へ。

負けじと応戦する僕。

サイコンの速度計は今日の最高時速を叩き出し、見る見るうちに減る目的地までの距離数。残りのエネルギーを使い果たすが如く我々2人はゴールの宿まで漕ぎ続けました。

   

チュンチュン。

朝日に照らされ煌めく愛車。

宿の駐車場で出発の準備をしていると、向かいの家のおじさんが言いました。

「自転車で走ってるんかー。この後はどこまで行くんだぁ?」

「東京です‼︎

我々の夏合宿は延長を迎え、今日もまたペダルを踏む。

最後まで読んでくださりありがとうございました。これにてNogleis Racing Teamによる夏合宿は以上になります。次のブログ更新は秋合宿ですかね〜。

I'll be back‼︎


※合宿企画時に作成されたルートです。実際に走ったルートとは異なる場合があります。(編集注)

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