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BRM818上越400群雄割拠!!

夏合宿から遡ること3日。
私は新潟にいました。
というのも
「NogleisってブルベでSR目指すサークル…だよね? 
 最近出てる様子ないけど本当にブルベのサークル?」
という嫌疑を掛けられ(ているような気がして)、それを払拭すべくブルベのスタート地点である上越に単身乗り込んだのでした…

日本海(荒れ気味?)

どうも3年W(MERIDA)です!
今回参加したのはオダックス近畿さんBRM818上越400群雄割拠です。
上越って近畿だっけ?と違和感を感じるかもしれませんが、


だそうです。
試走した主催の方は「やっぱ近畿じゃなかったです(笑)」と言ってましたけどね…
コースは上越→須坂→上田→佐久→北杜→松本→木崎湖→戸隠→上越というように盆地を縫って甲信越地方をぐるりと回ります。
深夜1:00にスタートだったので集合場所の上越妙高駅前はブルベの参加者しかいませんでした。駅前は場違いに立派な駅舎とAP〇ホテルしかないので本当に静か
スタート~PC1
ブリーフィングを終えて車検を済ませるといよいよ出走!
一斉スタートで信号が多かったこともあり、初めのうちは十数人単位の長い列ができていました。赤いテールライトがずっと先まで連なっている様はなかなかに異様な光景です。これはナイトスタートならではの現象でしょうね。
寝静まった市街地を進むこと10km。街灯の数が減ってゆるい上りが始まると反射ベストを纏った集団はだんだんと分離していきます。
私は始終マイペースで走っていたので近くに人がいないことが多かったのですが、明かりのない山道を一人で走るのは結構心細いです。そんなとき赤い光が視界に入ってくるだけで安心します。
新潟から長野に入ると坂は下り気味に
暗い山道を下った先には千曲川
(千曲川とは八ヶ岳の麓までの約140km旅を共にします。)
しばらく千曲川の流れる盆地を走っていくとPC1に到着。
PC1~PC2
この区間を走っている間に夜が明け始めます!
空が白んでくると左右に山々の稜線が見え、自分が走っている場所は盆地であったと思い出します。
しかし進行方向には山はなく、ひたすら千曲川沿いを走る平和な道!
もちろん飛ばします。
夜明けの高揚感だけで脚が回るんですよね~

日の出!テンション上がるッ!
PC2~PC3
ナイトスタートによるものか必要以上にイキったからなのか、突如激しい睡魔に襲われます。
意識が飛びそうなくらい眠かったので安全に走行できないと判断しました。
というわけで
眠い時には…
寝ればいい!
歩道に緊急避難して5分寝ました。(本当に眠ければこれでかなり緩和されます。また爆睡するのでタイマーのセットは必須。)
うつむきながら頭をカクンカクン揺らす不審者になるんですが、なり振りかまってられません。
その後は畑ばかりで特に人目を気にすることはなかったので、道中何度か不審者にながら進みました。
眠すぎて全然気にしてませんでしたが、徐々に上っていたようでスピードが出ませんでした。
唯一記憶に残ってるのはコイツでした。


道中10体ほど見かけたので不思議に思ってましたが
どうやら「牛だるま」という名前らしく、牧草のロールを重ねたものみたいです。

なにわろてんねん

そんなこんなで睡魔と戦いながらPC3へ
(眠気はちゃんと寝ないと取り払えないので、この先も誤魔化しながら進みます。)
PC3~PC4
ここで千曲川に別れを告げ、
八ヶ岳の懐へ!!

こ、今回はひとまず麓を通過するだけにしてやろう…

進むほどに上りは厳しくなり、眠気と相まって力を奪われます
長い上りを終えると下りが待っていました。
気持ちよーく下っていきます!
下って
下って…
下りすぎたァァァァ!!
2.5kmオーバーして200m下がりました!!もう絶望感でいっぱいです!!
(つまり5km無駄に走りました)

コースアウト記念に1枚
ところどころ現れる斜度10%の看板を見るたびに精神を削られながらも元のルートに合流。
結局その後も300mUP…
ダウンヒルは荒れた道…
メンタルボロボロでPC4に辿り着きました。
PC4~PC5
相も変わらず見渡せば山!山!山!


そして平らな道もPC5に着けば終わりです。
最後の平地を眠気を殺して走り抜けます。
おそらくこのタイミングで孤立したのでしょう。ここまではちらほら他の参加者を見かけましたが、ここから先150kmは誰も見ませんでした。
PC5の木崎湖に着いた時にはすでに夕暮れどき。


ここまで300km走って、獲得標高は約3000mと普通でしたが(標準的なブルベは獲得標高が走行距離の1%ほどに設定されている)、ここから先は山続き。ラスト100kmこそが、このブルベを難易度上級にふさわしいものにします。
PC5~ゴール
約50km間隔であったPCも、ここから100km先の上越妙高(ゴール)までなくなります。
上越妙高まで峠が4つ!
それぞれ200mUP!500mUP!400mUP!400mUP!って感じです…
そして獲得標高は約1700m!!
もう地獄です。
おまけに辺りは真っ暗
あまり交通量の多い道ではなかったので街灯は少なく、後ろを見れば吸い込まれそうな暗闇が広がっています
坂の途中に展望デッキがありましたが勿論何も見えません。


3本のVOLT400の明かりを絶やせば絶命する状況だったので(精神的に)、生命線が切れないよう2本点灯1本充電の体制を維持します。(このあとすぐにモバイルバッテリーの充電がなくなります)
周囲の景色が全く変わらないため、上っても上っても進んでいる気がせず、サイコンを見るとやっぱり全然進んでいなくて発狂しそうでした。
変わらない景色を見るよりも少しづつでも変わるサイコンを見ている方が精神が安定したので、ずっとサイコンとにらめっこしてました。
ふと数週間前に軽い気持ちで見ていた心霊映像の紹介番組を思い出してしまいました。安易に心霊映像系は見ちゃダメですね。
路面の虫やライトに揺れる影にビビって走ること40km。(体感100km)
するとそこには見慣れた激坂が…
ピコの時にはここを上り、干からびランの時にはここを下りました。
そう、因縁の地戸隠です。
戸隠神社前の坂は局所的に斜度10%超えのポイントがあり殺意すら感じます。
しかし、知っている場所が出てきたことで少し安心しました。
そして安心すると急に眠気が…
意識が飛びそうを通り越して、体を制御しているのが自分の意識ではないような感覚に陥っていましたが、おそらく道端で寝ると轢かれるので仮眠は控えて進みました。
戸隠から先は上越妙高まで下り基調で、標高は1200m下がります。
このタイミングでvolt400の2灯が沈黙…
1灯しか使えないにもかかわらず戸隠高原は濃霧に覆われ、視界が著しく低下。
状況は最悪です。
そのため視界不良と激しい睡魔の中ブレーキパッドと精神を擦り減らしながら決死のダウンヒル…
(1時間くらい生きた心地がしませんでした)
命からがら戸隠高原を抜けると、PC5振りにコンビニを発見!
この先はほぼ下り&残り30kmもありませんでしたが、寒くて凍えそうだったので(気温15℃)ホットコーヒーで体を温めます。
カフェインを摂取したからか眠気も醒めて元気になったので最後の力を振り絞ってラストスパート!!
ゴール!!
時刻は0:32
タイムは23時間32分!!

400メダル2枚目!

以前出た400ブルベよりも5時間近く遅いタイムだったので、今回いかに苦戦したかわかります。
(すでに400と600を完走してますが、写真撮ってなくて記事が書けないんです。ごめんなさい。っていう無能です)
ただ天候が荒れたり気温が高すぎることもなかったので、そこは恵まれていました!
本当にキツイ内容でしたが、完走出来てよかったです。
これで残すは200km以上!
そうすれば悲願のSR達成です。
おわり

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