どうも、二年の村方です。新歓期間の真っ最中ですが、先日同期のK君と二人で完走した「BRM323埼玉300kmアタック霞ヶ浦北浦涸沼」について書いてみようと思います。
■6:30 輪行にてスタート地点付近の駅に集合。
※BRMとはBrevets de Randonneurs Mondiauxの略称で、「RMという団体による認定」みたいな意味です。
BRMの後に続く数字は日付を表します。つまり、BRM323は3月23日開催です。
300Kmの場合は20時間以内に完走しなくてはいけません。BRMの後に続く数字は日付を表します。つまり、BRM323は3月23日開催です。
自転車自体は普段とあまり変わりありません。
パンク修理装備一式を入れたサドルバッグと、GPSを充電するためのバッテリーを入れたトップチューブバッグを装備しました。
この時は二人とも「ほとんど平地だから余裕っしょ!」みたいなテンションです。
パンク修理装備一式を入れたサドルバッグと、GPSを充電するためのバッテリーを入れたトップチューブバッグを装備しました。
この時は二人とも「ほとんど平地だから余裕っしょ!」みたいなテンションです。
↑最大標高差43m
■7:30 集合地点。
ブルベカードにプロフィールを記入し、いよいよ出走準備。
この辺りからちょっと雲行きが怪しくなってきます。
スタート前に注意事項などを確認するブリーフィングがあるのですが
主催者さんの「今回が初めてのブルベだという方はいますか?」という質問に一切のレスポンス無し。まさかの未経験者ゼロ。
おかしいな、千葉のBRM210では半分くらいが初めての方だったような気がするんだけど…(((;゚Д゚)))
どことなく周りに置かれている自転車達も前回に比べてかなり本格的に見えます。
…まあ、完走すればいいのよ!
ブルベとはそういうものです。多分。
■11:10 PC1 64Km地点
※PCというのはブルベにおけるチェックポイントのことで、フランス語で"Point de Controle" の略です。
通常はコンビニや商店がPCに指定され、そこで買い物をして受け取ったレシートを通過証明とします。ゴール時までしっかり持ってないと大変な事に…
すごい厚切りかつサンド
信号の多い都市部を走り、PC1へ到着。気温は少し暑いかな、と感じる程度。
なんと幹事長が輪行で応援に来てくれました。
遠い距離をわざわざTXに乗って駆けつけてくれた幹事長には頭が下がります。
ドリンクを補給し、レシートもしっかり持って出発です。
霞ヶ浦へ
■12:55 霞ヶ浦沿岸 90Km
風が強ぇえええええええええ!!!!
向かい風、向かい風、向かい風。
18Km/hしか出ません。アホかと。
しかも寒い。
曇り始めた空と霞ヶ浦から吹く冷たい風のダブルパンチで、恐ろしく寒い。
天気予報では16度くらいあるはずだったのに!
ブルブル震えながらPC2へとのろのろ巡航。
■13:23 PC2 100Km
寒い。
このPCは有人チェックポイントでした。ブルベ運営の方にタイムをチェックしてもらいブルベカードに記入します。
小さな売店程度しか無い公園では食事出来るような場所もなく、ポケットから取り出した羊羹を頬張りながら出発します。
■14:00 霞ヶ浦沿岸 110Km
PC2を過ぎても向かい風は容赦なく続きます。
一緒に走るK君は既に千切れ気味で、僕も風避けになりながら空腹を感じ始めていました。
しかし、周りには何も無し。
右側は霞ヶ浦、左側は畑や住宅地ばかり。
そのまま10Kmほど走り、コレちょっとやばいかな…と思い始めたところで後ろにいたK君が「セブンだ!」と叫びます。
声につられて見ると、住宅地の中にセブンイレブンが!
時間は使いますが背に腹は代えられません。二人でコンビニに飛び込み食事休憩。
10分ほど座り込んだらだいぶ回復しました。
■15:40 PC3 136Km
先ほど食事を済ませたのでこのPCではなるべく時間を使わずに。
ここからは鹿島灘近くを北上し、ほぼ折り返し地点のPC4へと向かいます。
PC4にたどり着けば追い風になるはず…という一縷の希望を胸に出発。
■17:44 PC4 174Km
いただきます
PC4に到着。空がだいぶ暗くなってきました。
さらなる気温低下に備えカレーとコーラで補給。
レジの方に「頑張ってください!」と言っていただいたのが嬉しかったです。
ライトを点灯し、サングラスを夜間仕様に交換します。
■190Kmくらい
向かい風がなくなりとても走りやすい!
夜間走行ですが車も少なくかなりいいペースで進みます。
「これは16時間台行けるんじゃね?」などと二人で言っていると…
パキン、という音の後、前輪に違和感…もしかして
パンクしてるー!!!?
なんとここで痛恨のパンクです。僕が使っているタイヤは耐パンク性に優れており今まで一度もパンクしたことがありませんでした。
それが何故よりによって今…(´・ω・`)
タイヤを外し確認してみると、タイヤ側には全く傷がありません。どうもバルブの根本が裂けているようでした。
異音の事もあるし、何かをバルブヘッドにぶつけたのかもしれません。
K君に待ってもらいながらあたふたと修理し、残り距離を消化します。
■PC5 214Km
ようやくPC5に到着…って、あれ?
またパンクしてる。
もう一度言います
またパンクしてる。
茫然自失。K君は憐れみと呆れを混ぜた顔でこちらを眺めています。
僕は心がほぼ折れています(´;ω;`)
とりあえずK君には先に行ってもらい、僕はへし折れた心でパンクを直します。
修理を終え、帰りの算段を立てようかと最寄りの駅を検索し始めた時、PCを出発しようとしている3人組のグループの姿が。
他のブルベ参加者の姿は自分がまだ完走可能なタイム内にいることを実感させてくれます。
その後ろ姿に勇気づけられ「まだ走れる」と思いました。
グループの後ろにつかせていただき、夕食代わりのブラックサンダーを食べながら先に行ったK君を追います。
■23:21 PC6 252Km
グループは結構ペースが速く、PC6直前にK君に無事合流。
助けていただいた皆さんにお礼を言ったあと軽く食事をとります。
合流の図
長かった旅も残り50Km。
4時間で50Kmならトラブルが無ければ走りきれるはずです。
■0:38 280Km
ついに日を跨いでしまいました。
サドルと擦れてお尻が痛いです。もう少し、もう少しと自分に言い聞かせ続けていました。
K君は睡魔に襲われたらしく、フラフラになりながら缶コーヒーを飲んでいました。
信号のたびに後ろからため息が聞こえますw
さらに途中軽い雨が降り始めましたが、構ってはいられません。
ゴールまで突き進め!
■そして2時10分、へろへろになりながらもゴール地点に到着!
記録は18時間10分でした。
かなり遅いタイムですが知ったことではありません。
初めて300Kmという、僕にとっては超長距離を完走したのですから!
ちなみにコレまでの最高距離はBRM210の200Kmでした。
PCで取ったレシートも全て提出し、無事認定を頂くことができました。
スタッフの方から頂いた熱々のお味噌汁がとても美味しかったです。
300Kmの旅。
とても大変で一筋縄ではいかないブルベでしたが
丸一日サドルの上で過ごし、知らない土地を走るという非日常感。
そして走りきった時の達成感。
それがブルベの最大の魅力だな、と感じた一日でした。
チームメイトが一緒だったのも心強かったです。独りではないという事は大きな心の支えになりますね。
皆さんも一緒に走ってみませんか?
Nogleis R.T.はいつでもメンバーを募集中です。
以下の連絡先までご連絡ください。
…いやぁ、しんどかった。